感情的な人への対応の仕方
冷静に話す
カンカンに怒って文句を言ってくる人を相手に、理性的にものを話すことほど難しいことはないように思います。
たとえば、近所で暮らしている人が、
「テレビの音がうるさいんだよ。近所迷惑なのがわからないのか。まったく常識がない人間だな」
と、怒鳴り込んできたとします。
他人に迷惑をかけるような行為をしたことが事実だったとしても、感情的になって怒鳴りたててくる相手につい自分もカッとなって、「そんな大きな音なんて出してないぞ。言いがかりをつけるな」
と言い返してしまう人もいるのではないでしょうか。
このようなケースで決してしてはいけないのが、この「感情的になっている人を相手にして、こちらも感情的になって言い返す」ということです。
こうなると、口喧嘩になって収拾がつかなくなるだけです。
※あくまで冷静に、心を静めて、理性的に対処する
※相手の話は最後までよく聞く。相手が話している途中で、言い返さない。
※「申し訳ない」と謝ってから、こちらの事情を話す。
これが感情的になって怒る相手に話をするときのコツです。
自分のしたことが他人に迷惑をかけたのが事実だとして、こちらとしても説明しておきたい事情があると思います。
そういう場合は、相手が話し終わってから、おだやかな口調で、
○「申し訳ありません。じつは同居している母がもう90過ぎで、耳が遠いものですから、ついテレビのボリュームを大きくしてしまうもので」
といったように理由を話すのがいいと思います。
そうすれば、相手も冷静な判断力を取り戻し、納得すれば、それ以上事態が悪化していくこともないのではないでしょうか。
感情的な人の特徴
自分の思いを伝えたい
感情的な人は、自分の思っていることを周囲の人たちにも理解してほしいという思いがあります。
相手のことよりもまず自分のことを第一に考えており、思ったことを口に出さずにはいられません。
コミュニケーションをとる上で意見を述べることは大切ですが、人間関係を築くには相手のことを理解することが大切です。
しかし感情的な人は相手のことを優先的に考えるのが苦手なため、時に反感を買ってしまうこともあります。
プライドが高い
感情的な人はプライドが高く、人の意見を聞き入れにくいという特徴があります。否定されることを嫌うため、自分の意見を押し通そうとしてしまうのです。
自分の非を認めたり失敗したりすることを恐れるあまり、勢いにまかせて発言してしまうこともあり、周囲からの理解は得にくいでしょう。
また自分と相手の意見が同じであってほしいという思いがあり、自己中心的な発言をしてしまうこともあります。
自分に自信がもてない
感情的な人に多い特徴は、不安を感じており自分に自信がないことです。
自分に自信がない人は、その自信のなさから物事をネガティブに捉えがちで、相手にその気はなくても否定されたと思い込みやすい傾向にあります。
そして、自信のなさから逆に強気な発言をして、周囲を威嚇している場合もあります。
共感したり客観的に自分を見つめたりする力が弱いために、感情的な人になってしまうのです。
感情的にならないための方法
怒りのピークが過ぎるのを待つ
感情的になりそうな時は、その場を一度離れる、あるいは深呼吸をするなどして冷静になるための時間を作りましょう。
このようにして気持ちを切り替えることで、興奮や感情が抑えられ、勢いに任せた言動を防げます。
相手の話を受け入れる
相手の話は最後まで聞いてみましょう。自分とは異なる考え方を受け入れることで、自分の考えの偏りに気付くこともあります。
感情的になりやすい人は、自己中心的な考え方をしやすく、相手の話が受け入れらないためストレスを感じます。
自分の偏った思考を見直し、そのままの相手を認めて割り切ることが必要です。
自分や他人に期待しすぎない
100点を取れなくても、80点くらいの結果を出せれば十分だと考えましょう。
完璧を目指しすぎると、達成できなかった時に不満を抱えやすくなります。
また、何かに取り組む度に挫折を感じ、自分に自信が持てなくなるので感情のコントロールが難しくなります。
完璧な人などいないことを理解し、自分や他人に対するハードルを下げれば、イライラする機会が減るはずです。
本日のまとめ
感情的な人の特徴
・自分の思いを伝えたい
・プライドが高い
・自分に自信がもてない
感情的にならないための方法
・怒りのピークが過ぎるのを待つ
・相手の話を受け入れる
・自分や他人に期待しすぎない