「一応」と言うと、「頼りない人」と思われる
職場で上司から仕事を頼まれて
×「一応、やっときます」
×「一応、わかりました」
このように、「一応」という言葉が口癖になっている人がいます。
この口癖は、やめたほうがいいです。
「一応」という話し方は、相手に「自信が無い」「やる気がない」といった印象を与えてしまうことが多いからです。
「一応」という言葉には、「完全ではないが、ほぼ」「十分ではない」「だいたいは」といった意味があります。
「一応、やっときます」と言えば、それは「完全にはできないかもしれませんが、それなりにやっておきます」「すぐにはできないかもしれませんが、そう締め切りに遅れることはないと思います」といったことを意味します。
しかし、「一応」と言っている本人は、必ずしも、そのような意味で言っているのではありません。
「締め切りまでにやる」つもりでいるのですが、ほとんど無意識のうちに「一応」と言っているだけにすぎないのではないでしょうか。
つまり、口癖になっているだけなのです。
けれども、相手の受け取り方は違います。「こんな頼りのないことを言う人に頼んで、だいじょうぶだろうか」と不安になってしまうのです。
自分ではやる気があるのに、相手にそのように感じられないのは損なことです。
そうならないためには、「一応」と言わずに、
○「やっておきます」
○「承知しました」
という言い方でいいです。
そういう話し方をすれば、相手は安心してくれるでしょう。そのうえで約束を守れば信頼されます。
頼りない人の特徴
積極的な行動が苦手
頼りない人は、積極的に行動することが苦手です。
このタイプの人は、自らリーダーシップを取ることは少なく、「言われたらやる」と指示を待つことが多いです。どちらかというと保守的で、挑戦に消極的な傾向があります。
心理的には、「自分には力がない」「自分や自分の行動は迷惑になる」「自分では役に立たない」といった誤解があり、積極性を持てない場合が多いようです。
周囲の人からすると、「会社に貢献しよう」「恋人を喜ばせよう」といった意欲を感じにくいので、頼りなく感じてしまいます。
曖昧な受け答えをする
何かを頼まれた時、頼りがいのある人ならば「大丈夫」「任せて」「すぐやる」と断言することもあるでしょう。
しかし、頼りない人は「たぶんできると思う」「何となく分かった気がする」「そのうちやる」といった曖昧な反応をしがちです。
自分が思った通り正直にコミュニケーションしているだけなのですが、相手には「ちゃんと伝わっているだろうか?」と不安に感じさせたり、意思疎通が不十分な印象を与えてしまったりします。
依存的で自信がない
頼りない人は、自分が人を頼って甘えることも多く、嫌なことや面倒なことなどは極力「人にしてもらおう」と考える傾向があります。
裏を返すと、常に「してもらってばかりで、自分には何もできない」と感じているため、どんどん自信を持ちにくくなってしまうのです。
「どうせ無理」と考えてしまうので根気強く努力することが苦手だったり、自分の無力さを認めたくないために他人や環境のせいという言い訳が多くなったりもします。
また、してもらったことに対して不満を感じると、「立場が変われば、自分が不満を言われる」とも思うので、依存する側から抜け出しにくくなります。
常に自分が人に依存する側でいようとするため、周囲からは頼りない人と思われがちです。
頼りにないを改善する方法
感情をコントロールする
頼りになると感じさせる最大の要素は、感情的に常に落ち着いていることです。
何があっても動じることなくデンと構えているように見えることで、まわりの人は「頼りになる人」という印象を持ちます。
そうなるためには、自分自身の感情をコントロールできるようになる必要があります。
感情をコントロールするには、まずは自分の感情を自覚することからはじめるといいでしょう。
私は今イライラしている、落ち込んでいる、焦っているなど、自分の中にどのような感情が生じているかを自覚することが大切です
手本となる人の真似をする
あなたのまわりに「この人は頼りになる人だな」と思える人がいたら、ぜひその人をよく観察してみてください。
そして、その人のコミュニケーションの仕方、態度や表情など、どういったところから「頼りになる」と感じるのかを考えてみましょう。
そして、その人をお手本として、言動を真似するように意識します。
何かあるたびに「あの人だったら、どう判断し、どんなことをいい、どんな行動をとるだろうか?」と自問自答することも役に立ちます。
本日のまとめ
頼りない人の特徴
・積極的な行動が苦手
・曖昧な受け答えをする
・依存的で自信がない
頼りないを改善する方法
・感情をコントロールする
・手本となる人の真似をする