いい人ぶる人の特徴
損得を考えて動く
いい人はたとえ面倒なことや褒められないことであろうと、思いやりの心から行動に移して人助けをします。
一方でいい人ぶっている人は、他人から評価されないと分かれば進んで人助けはしません。
例えば、急なシフト変更を依頼されたときに、上司からの依頼には「OK」と言い、部下や同僚からの頼みだと余裕があるときでも「NO」と言いいます。
本心ではどちらも「NO」と言いいたいのですが、上司向けには損得を考えて「OK」と言うのです。
損得を考えて動くことで、断られる人たちからすると「大切に思われていない」「裏表がある」と映ります。
損得を考えて裏表ある性格だと周りに思われることで、「この人は信頼できない」「深い関係になれない」とレッテルを貼られてしまうでしょう。
綺麗ごとや陰口をよく言う
いい人ぶっている人は、大勢の前で輝かしい言葉を放ち、周囲から感心を得ようとします。
「困っている人がいたらほっとけないんだ」と、良い人アピールを積極的に行うのもいい人ぶっている人の特徴です。
一方、正しくない行動をしている人やミスをした人に対して厳しく「私だったらこんなことしない」「ありえないよね」と持論を交えて反論したり周囲の共感を得たりします。
そして、「こちらではあちらの悪い話を。」「あちらではこちらの悪い話を。」と言ったように、陰で誰かの悪口を言っていないと気が済まなくなります。
陰口を言う人は人から好かれない、というのは言うまでもありません。
意見を持たず、ただ相手に合わせる
いい人ぶっている人の話は話し相手への共感や便乗がほとんどです。
自分の意見を主張することが少ないです。
「私もそう思う」「私もそれ好きなんだ」となんでも人に合わせることが多く、あまり知らなくても知っているフリをすることがあります。
自分の意見を否定する人よりも共感して同調してくれる人を「いい人」と思うに違いないと思い、こうした態度をとるのでしょう。
もちろん余計な対立を生んで関係を悪くするのは誰でも避けたいと思うものですが、ただ同調するだけで意見を持たないのは消極的でやる気がない人、と思われてしまいます。
人が自分の悪口を言っていないか気になる
「人が自分の悪口を言っていないか気になる」というのも、いい人ぶっている人の特徴です。
いい人を演じる人は、自分が陰で人の悪口を言っているのだから、自分も陰で誰かに悪口を言われているかもしれないと、気になって仕方がありません。
例えば、AさんとBさんが2人だけでランチをしているとなると、私の悪口で盛り上がっていたらどうしようなどと、不安に陥ってしまうのです。
これが悪化すると、周囲の誰もが自分の悪口を言っているような錯覚を引き起こすこともあり、病気のような状態となるために注意しなければなりません。
職場でいい人ぶる人
「悪いねぇ」が口癖の上司
部下に仕事を頼むときに
×「こんな仕事頼んじゃって悪いねぇ」
という言い方をする上司がいます。
〇「この仕事お願いします」
と言えばよいのに、わざわざ「悪いねぇ」とつけるところに、いい人ぶっている影があります。
おそらく、「こんな仕事」というからには、相手が「なんで私がこんなことしなくちゃいけないの」と不満に思うような仕事だと推測できます。
だから「頼むのは心苦しい」という気持ちでこう言うのでしょうが、さらに深掘りすると「でもこの仕事はオレがやらせているわけじゃない。組織がやらせているんだ」という言い訳であり、責任を組織や会社に擦り付けているだけです。
「悪いねぇ」と言いながらも、それほど謝っている感じはなく、かといって感謝の気持ちもない。
自分の気持ちを軽くしようとするだけの、単なる自己満足の言葉と取られても仕方ないでしょう。
おそらく、これを言われてうれしい、ありがたいと思う人はいません。
仕事を頼んだ上司から「ぼくも不本意だが、きみも不本意だよね」と無理やり思わされているようで、かえってどんよりした気持ちになるのではないでしょうか。
相手をおもんぱかることと、自分の「申し訳ない」という気持ちを押し付けることはまったく違います。
本当に相手の気持ちを考えるなら、その仕事へのモチベーションが高まるような言い方をしましょう。
〇「この仕事、〇〇さんに任せる。助かるよ」
〇「〇〇さんだからこそ、この仕事をお願いするんだ」
などと言えば、仕事に向かう相手の気持ちを上げられるはずです。
※頼みごとをするときの上手な言い方について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
いい人ぶる人の特徴
・損得を考えて動く
・綺麗ごとや陰口をよく言う
・意見を持たず、ただ相手に合わせる
・人が自分の悪口を言っていないか気になる
職場でいい人ぶる人
人に頼みごとをするときに、「悪いねぇ」が口癖の上司は嫌われる