せっかちな人の対処法
せっかちな人には結論から話す
せっかちな人というのは、どんなことでも早くやらないと気がすみません。
そのため、周りの人がその人のペースに合わせられないと、「もっと早く!」と怒り出して、八つ当たりしてくることもあります。当然、話し方のペースも他の人よりも速いです。
こういうタイプに振り回されると、いつも急かされているように感じて、心のゆとりがなくなってしまいます。
とはいえ、ビジネスの現場ではこのようなせっかちな人のほうが、優秀である場合が多いようです。
「時は金なり」ということわざもあるように、時間は貴重なものだから無駄にしてはいけない、という考え方があるからこそ、せっかちな性格になってしまう人もいるわけです。
ですから、このタイプの人と話すときは、なるべく短い時間で言いたいことを伝える工夫をする必要があります。
では、実際にどうしたらいいかというと、話を始めるときに、最初に結論を言う方法を取り入れることをおすすめします。
具体的に言うと、もっとも伝えるべきことを先に話してしまうということです。
私たちは、誰かに何かを話すときは、たいていの場合、物事が起きた順番に沿って話を進めてしまいます。
×「新規の〇〇社さんから電話があり、打合せをしたいと言われました。どうやら前回他社で採用された我が社のシステムの評判がよかったのを聞きつけたそうで、新しいシステムをつくってほしいという話になりそうです。つきましては…」
こんなふうに話すと、おのずと話が長くなり、せっかちな人は
「結局、何が言いたいの?もっと簡潔に話してよ」と感じて、イライラするようです。
○「新規の〇〇社さんから『システムをつくってほしい』という依頼を受けましたので、明日打ち合わせに行ってきます。前回他社で採用された我が社のシステムの評判がよかったのが理由のようです」
このように、「新しいシステムの依頼を受けた」という結論を先に言うと、言いたいことが一番最初に伝わるので、相手はすんなりと聞いてくれると思います。
せっかちな人の特徴
忙しいが口癖で、常に何かしていないと気が済まない
「せっかちな人」は、常に何かをしていないと気が済まない傾向があります。
のんびりと過ごすことが苦手なので、スケジュールはいっぱいに詰めておきたいと思っているのです。
仕事においては、きっちりと1日の計画を立て、完璧にこなせると達成感を覚えます。
常に時間や責任感に追われている状態のため、普通の人と忙しさに対する感じ方が違います。
急がなくても良い時でも慌てることが多く、職場や恋愛でも疲れることも多いでしょう。
普通の人から見れば全然忙しくない状態でも、忙しく感じてしまうため、常に「忙しい」と言っているのが特徴です。
最後まで話を聞かずに、早く結論を出したがる
せっかちな人は、人の話を最後まで聞くことなく、結論を急ぐ傾向があります。
とくに、相手がゆっくりと話をする人であったり、前置きが長いような場合にはイライラします。
「それで?」「結局どうなったの?」などと、相手が話すペースを崩し、結論を急かします。
最後まで話を聞かずに結論を導こうとするので、かえって的外れな返答になったり、内容を把握していないまま話を続けることになって、ちぐはぐしてしまうこともあります。
※他人の話に割り込んでくる人の心理と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
短気な性格で、いつも早足で歩く
「せっかちな人」は、いつも早足でせかせかと歩く姿が特徴的です。
何か急ぎの用がない時でも風を切るように歩きます。これは早く目的にたどり着きたいという心理が影響してのことでしょう。
「せっかちな人」にとっては、移動時間にのんびりとすることや、何もしない時間をもったいないと感じます。
無駄な時間をできるだけ減らしたいという思いから自然と早足になるのです。
いつも時間に追われているため、気持ちにも余裕がありません。
自分の計画通りに進まないとのんびりしている人に対してイライラしたり、作業が遅い原因の人を怒ってしまったりすることもあります。
周りを見られる余裕のなさから、感情的になりやすく短気であるのもせっかちな人の特徴の一つです。
本日のまとめ
せっかちな人の対処法
せっかちな人と話をするときは結論から話すとよい。言いたいことを最初に話すことで、イライラされなくてすむ。
まわりくどい話よりも、すんなり聞いてくれる可能性が高い。
せっかちな人の特徴
・忙しいが口癖で、常に何かしていないと気が済まない
・早く結論を出したがる
・短気な性格で、いつも早足で歩く