相槌の効果
ちゃんと聞いていますよというサイン
「ふんふん」「へぇ~」「そうなんだ~」などと相槌を打つことで、相手は自分の話をしっかりと聞いてくれていると判断します。相手は安心して話を続けることができます。
相手の話しを引き出す
「うんうん、それで、それで?」「よかったね!?」「嬉しかったでしょう?」などと相槌を打つことで、相手の話を引き出すことができます。話し手は自分の話に興味を持ってくれていると判断し、気分良く話すことができます。
相槌の種類3つ
安心感を与える「オウム返し」
「最近、仕事が忙しくて辛かったよ」という話に対して「仕事が、忙しくて辛かったんだね」というように、話し手の言葉を繰り返します。
オウム返しは、話し手に「話をちゃんと聞いてますよ」「あなたと同じ考えですよ」「あなたの気持ちわかりますよ」というメッセージを送ることができます。
話し手は「聞き手は自分と同じ考えを持っていてくれている」「自分のことを分かってくれている」と感じることで、安心して話すことができます。
オウム返しは、相手を安心させることで、信頼関係を築くことができるので、ビジネスなどの交渉の場でよく使われます。
話を引き出す「共感、同調」
「風邪で寝込んでいた」という話に対して「辛かったよね」というように、相手の気持ちに寄り添って表現することを「共感する」と言います。
共感の言葉を送ることで、話し手は「自分の気持ちに寄り添ってくれる人」「自分のことを気遣ってくれる人」と判断します。
人は、本能的に自分の気持ちを分かろうとしてくてる人と話をしたくなります。話し手は「こんな話も」「あんな話も」もっと話をしたいという気持ちになります。
このように、共感、同調の相槌は、話し手の話を引き出すのに効果的です。
相手に興味を示す「質問」
「どうなったんですか?」「何をしたんですか?」というように、質問をすることで、話し手に、もっと話を聞かせてほしいという気持ちを伝えることができます。
質問は、「あなたのことをもっと知りたいです」というサインです。
人は、自分に興味を持ってくれる人に対して好感を持ちます。
話し手は、質問に答えながら、気分良く話をすることができます。
3種類の相槌を使った会話例
オウム返し
相手「昨日の帰り、事故で電車が遅れて、駅で1時間も待たされたよ」
私 「えっ! 大変でしたね。駅で1時間も待たされたのですね」
相手「もう、クタクタだよ。家に付いたら、22時だったよ。」
私 「そうですよね。クタクタになりますよね」
相手「わかってくれるよね!(話が続く)」
※相手が話した言葉を繰り返すことで、「ちゃんとと聞いてますよ」「あなたの気持ちわかります」というサインを送ることができます。
共感
相手「休日にユニバに行ったんだよ!新しくできたスーパーニンテンドーワールド
に行ったよ」
私 「いいですね。スーパーニンテンドーワールドですか、楽しそうですよね、
私も行ってみたいな」
相手「行ってみてよ。それでさ‥(話が続く)」
※相手の気持ちを察して、共感の言葉を送ります。相手は、「自分の気持ちをわかってくれる人」と判断して「こんな話も、あんな話もしてみよう」という気持ちになります。
質問
相手「昨日は家族で温泉旅行に出かけました」
私 「そうなんですね。どこの温泉に行かれたのですか?」
相手「有馬温泉です。金泉・銀泉があって、とてもリラックスできました」
私 「良かったですね。家族旅行は、よく行かれるのですか?」
※質問をすることで、「私はあなたに興味がありますよ」ということを伝えます。相手は、気分を良くして話に弾みがつきます。
本日のまとめ
相槌の効果
①相手の話を「ちゃんと聞いてますよ」というサインになる
②相手の話を引き出すことができる
相槌の種類
①オウム返し
②共感、同調
③質問