感謝の気持ちを伝えるときのポイント
すぐに伝える
何か助けてもらったときや、「ありがたい」と感じたときは、その場ですぐに「感謝の気持ち」を伝えるようにしましょう。
後から伝えようとすると、かしこまった感が出たり、他人行儀で照れくさくなったりしてしまうことがあります。
理由も添えて伝える
「ありがとう」という言葉とともに理由を添えることも効果的な「感謝の気持ち」の伝え方です。
例えば、仕事を手伝ってもらった際には
「手伝ってくれてありがとう。おかげで早く終わって、助かったよ」
このように、理由を伝えることで、より「感謝の気持ち」が強調されます。
笑顔で伝える
口では「ありがとう」と言っていても、顔が無表情だったらどう感じるでしょうか。相手は「本当はそうおもってないのかな」と不安に思ってしまうかもしれません。
「感謝の気持ち」は、ポジティブな気持ちなので明るい表情で伝えてあげると、相手に気持ちが伝わりやすくなります。
※笑顔の効果とメリットについて解説していますので、ご参考にしてください。
感謝を述べるときに、褒め言葉を添える
「ありがとう」という感謝の言葉を述べるときは、ほめ言葉を添えると効果的です。
「ありがとう」は一般的に使われる社交辞令ですから、言いっ放しでは実感がこもりにくいといえます。
そこに、ほめ言葉をひとつ加えると、「ありがとう」がもつ印象がぐんとアップします。
例えば
友人から、「このミステリー、めちゃくちゃ面白かったわよ」と、一冊の本を貸してもらったとします。
さて、読み終わった本を返すとき、
「ありがとう。面白かった」
だけでは、味気ない印象です。
これに続けて、
「さすが、○○さんは読書家ね。ベストセラーの本ではないけれど、しっかりいい本を見つけ出しているのね」
という言葉が加われば、
「ありがとう。面白かった」
という言葉の風味が一段と引き立ちます。
さらに、
「あなたは、どんな点が面白いと思った?」
と尋ねてみてはどうですか。
「私は、登場人物の誰々の生き方に感動した」
と、相手が答えたとします。
そこで、もうひとつ、
「深い読み方をしているのね」
と褒めれば、相手は
「本を貸してあげて本当によかった」
と満足し、「この人とは、いい話ができる」と友情の絆も強まっていくのではないでしょうか。
褒め言葉に重宝する「深い」
仕事の助力をあおいだ人にお礼をいうとき
「あなたのように深いお考えでお力添えいただくと、私のような浅はかな人間は本当に助かります。ありがとうございました」
人を紹介してもらった人にお礼を言うとき
「この分野に関して、あなたは本当に深い人脈をお持ちだ。うってつけの人を紹介していただき、感謝しています」
贈り物をもらった人にお礼をいうとき
「あなたの思いやりの心、たしかにちょうだいいたしました。深い味わいのあるお品、いつもながらいい品を選ばれると感心してるんですよ」
おもてなしを受けた相手にお礼をいうときは
「お心づかい、ありがとうございました。私の心にも深く伝わるものがございました」
その他にも
「洞察力が深い」
「深い人間性を持っている」
「思いやりが深い」
などがあります。
「深い」という言葉を使うだけで、感謝の気持ちがより強く伝わります。
このように、お礼を伝えるときに褒め言葉が自然に口から出るようになれば、「きめ細やかな心の、とてもいい人」という評価につながります。
今からでも「お礼+ほめる」という意識を強く持って、自分なりの型を身につけるように訓練してみてはどうでしょうか。
あなたは、いつのまにか「なんか感じのいい人」といわれる人になっているはずです。
本日のまとめ
感謝の気持ちを伝えるときのポイント
・すぐに伝える
・理由も添えて伝える
・笑顔で伝える
お礼を述べるときには、褒め言葉を添えるようにしましょう。感謝の言葉「ありがとう」の印象が格段にアップします。
「お礼+ほめる」という意識を強く持って、自分なりの型を身につけるようにしてはいかがでしょうか。