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【部下を追い込む上司の特徴】部下を傷つける言葉3選

職場で上司の強い物言いや対応に傷ついた、という経験をお持ちの方は多いでしょう。本日は、言葉や行動で部下を傷つけてしまう上司について解説します。

 

部下を傷つける言葉3選

「やれば、できるじゃないか」

 上司は、ほめているのでしょう。けれども部下は、ちょっと引っかかるものがあります。

 「何だか今まで怠けてばかりいたような言い方じゃないか。僕は精一杯やってきて、仕事に手を抜いたことなんて一度もないのに」

 と反発する人もいるでしょう。

 この「できる」という言葉に微妙なニュアンスがあります。

 「仕事ができる」「できる人」とよく使われますが、会話の言葉として上の人が下の人にこの言葉を使うと、上から目線の感じ、嫌味っぽい印象が出てしまいます。

 

 ですから、そういった印象を与えないようにするには、シンプルに

○「すごいじゃないか」

 が、いいと思います。

○「これからも期待しているよ」

 とつけ加えれば、部下はさらに発奮することでしょう。

「この仕事は、えーと、〇〇さん」

 部下に仕事を頼むとき、こんな言い方をしている上司がいます。

 部下は、「私って、上司からあまり期待されていないのかも?」と、気持が萎えます。

 まず言葉の順番がよくありません。

○「〇〇さん、この仕事お願いします」

 と、名前を先に呼ぶのが正解です。

 そのほうが部下に期待感が伝わります。部下を大切にしているといった印象もあります。

 「この仕事は~」が先にくると、仕事が先にあり、部下は仕事を先へ進めていくための道具としか考えていない、といった印象になりかねません。

 そこに「えーと」が挟まると、何だか面倒な仕事をさほど期待していない人に押しつける、といった印象になります。

「結果がすべてなんだよ」

 上司からこういわれると、部下としては何も言い返せません。

 自分の仕事のやり方を全て否定されたように思えてきて、気持も傷つきます。仕事への意欲も失うのではないでしょうか。

 たとえ思わしくない結果が出たとして、それを発奮材料にして名誉挽回させるように導くのが上司の大切な仕事のひとつです。

 「結果がすべてではありません。このような言い方は避けるのが賢明です。

 

 上司は「仕事はシビアだ」といいたかったのかもしれませんが、そういうことなら

○「どうしていい結果が出なかったのか」

○「今後いい結果を出すにはどうすればいいか」

 ということをシビアに追求するのがいいと思います。

 その上で

○「君に期待しているから」

と、つけ加えられればなおさらよいと思います。

部下を追い込む上司の特徴2選

部下を人格否定する

 部下の「自尊心」を傷つけることほど愚かなことはありません。

 ミスをした部下を怒鳴りつけて、「だからお前はダメなんだ」などと人格否定をする…

 もちろん、仕事に向かう姿勢に問題があったり、何度も同じミスを繰り返したりする部下に対しては、厳しく指導しなければならない局面はあります。

 

 しかし、その場合は「何が正しくて、何が間違っているか」を伝えることが重要なのであって、それを通り越して、部下の人格を否定して「自尊心」を傷つけるような言動に走るのは愚行というほかありません。

 なぜなら、自尊心とは、人間が生きていくうえで最も重要なものだからです。

「自分は価値のある存在である」という健全な自尊心が失われたとき、人は社会のなかで居場所をもてなくなってしまう。

 生きていく基盤を失ってしまうのです。

感謝の気持ちがなさすぎる

「成功はみんなのおかげ、失敗は私の責任」というのが、支持される上司の基本的なスタンスではないでしょうか。

 これが、逆になってしまう人が少なくありません。

「成功はオレのおかげ、失敗はお前らのせい」

 

 成功したときは、うれしさがこみ上げてくるかと思います。しかし、その

うれしさが自分に向いていないか? 問いかけてみましょう。

 これまでの苦労や努力を思い出して、「よく頑張ったな、オレ」と自分で自分を褒めてあげたい気持ち、よくわかります。

 しかし、「頑張ったな、オレ」ではなく、「みんな、ありがとう」です。

みんなの前で発言するのは、やはり「感謝」であるべきです。

 

 「ありがとうの反対は何か」というのは、リーダーにとって大事な問いです。

ありがとうの反対は、「当たり前」です。

 組織のリーダーが、メンバーの頑張りを「当たり前だ」と思った瞬間が、チームの崩壊の始まりです。

本日のまとめ

部下を傷つけるひと言

・「やれば、できるじゃないか」

上から目線で、嫌味っぽい印象を与えてしまう。

シンプルに

「すごいじゃないか。これからも期待しているよ」

という言い方がいい。

 

・「この仕事は、えーと、〇〇さん」

言葉の順番がよくない。

「〇〇さん、この仕事お願いします」

と、名前を先に呼ぶのが正解。そのほうが部下に期待感が伝わる。

 

・「結果がすべてなんだよ」

部下は仕事のやり方を全て否定されたように感じてしまう。

「どうしていい結果が出なかったのか?」

「今後いい結果を出すにはどうすればいいか?」

 ということをシビアに追求するほうがいい。

 

部下を追い込む上司の特徴

・部下を人格否定する

・感謝の気持ちがなさすぎる

 

※部下を上手に叱る方法について、詳しく解説しています。

 

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※部下の育成については、こちらで詳しく解説しています。

 

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