理解力がない人の特徴
理解しているふりをする
理解力が足りていない人に多い特徴の一つが、分かっていないのに分かっているフリをします。
たとえば、会議などの場で上司が参加者に対して「質問はあるか」と聞いた時、本当はもう一度わかるように説明して欲しいのにそれが言えなかったりします。
また、仕事の指示内容について「分かったか」と問われ、本当は何をすべきかを分かっていないのに「わかりました」と言ってしまう人も多いです。
分からなくても別に問題ないと思っていたり、分かっていないことが相手に知られると、怒られるのではないかと心配していたりするケースもあります。
そのため、分かったような顔をしてやり過ごしてしまい、結局後からトラブルが起こるのです。
言ったことをすぐに忘れてしまう
理解力がない人は、「これは大切なことだから覚えておこう」といった意識が薄いです。
そのため、周りから見ていると自分の発言や、上司から言われたことを全然覚えていないと感じることも多いのではないでしょうか。
そもそもの記憶力も不足しているため、当の本人は「よくそんなことまで覚えてるな」と他人に対して思っているほどです。
また、誰かの受け売りで話した内容について後日質問を受けて「何の話だっけ?」と戸惑うことも多い傾向にあります。
仕事で上司からの業務指示をよく理解せず、そのまま後輩に仕事を振ったものの、完了報告をされた際に何の仕事が終わったのか分からない、といったこともあるでしょう。
物事に対する視野が狭い
理解力がない人は物事に対する視野が狭いことが特徴です。
理解力がある人は仕事などを依頼されると、それに関わる周辺の物事も考えて動けます。
不明点があれば確認したり、それを解決する方法を考えるでしょう。
しかし、理解力がない人は言われたことだけをやりがちです。
他の人の立場で物事を考える余裕がないので、周囲に目を向けることができません。
その結果、ただ頼まれたことをやっただけで、依頼した人の求める成果を出せないこともあります。物分りの悪い人、融通がきかない人などと思われてしまうこともあるのです。
理解力がない人の対処法
お願い事は最小限に絞る
人それぞれ性格や能力が異なるように、理解力も生まれつき高い人と低い人がいます。
理解力がないと思う相手にお願い事をしたい場合には、一度にたくさんのことを伝えるのではなく、1つか2つだけに絞りましょう。
相手に気を遣うことは疲れるかもしれませんが、何かを理解してもらいたいときは、相手のペースに合わせることも必要です。
お手本を見せる
理解力がない人は、やる気が感じられなかったり、ミスを繰り返したりすることもあるため、指導するのが辛いと感じることもあります。
いくら説明しても改善されない相手には、言葉だけでなく、お手本を見せましょう。
自分が実際に職場などで業務を行っている姿を見せることで、相手も教えられた内容をより具体的にイメージすることができます。
理解していると思わせる話し方
「聞いています」のサインを出す
「わかった?大丈夫?聞いている?」と言われるような人は、もしかすると相槌が下手なのかもしれません。
本当に聞いていないならしかたありませんが、聞いているつもりだったのなら、ビジネス・シーンでも役立つ相槌の打ち方をマスターしましょう。
相手にしっかり聞いているというアピールをするためのポイントは以下の通りです。
- 相手の顔を見る
- うなずく
- 相槌を打つ
「話を聞くときは、相手の目を見て」と言われることがありますが、話す側としては、常に目を凝視されていると緊張しやすく、疲れてしまいます。
目を見るタイミングは自分がうなずくときにとどめ、それ以外は鼻や喉のあたりを見るようにしましょう。
また、うなずく場合は相手の話の内容に合わせて緩急をつけましょう。
たとえば深刻な話の場合は「深く、ゆっくり」です。
相槌を打つときに注意してほしいのが、
×「はい、はい」
×「なるほど、なるほど」
というように、同じ言葉の相槌を繰り返さないことです。機械的に聞こえてしまいます。
大人数の会議だと怠りがちですが、同様に3つのポイントを忘れずに実行しましょう。
また、メモを取るのも効果的です。
人間は記憶を都合よく歪めてしまうものです。
会議の内容から日々の細かなことまでメモを残すことは、仕事の質をあげることにつながるでしょう。
※会話力を上げるには?相槌の種類。3つのパターンをマスターしよう。
本日のまとめ
理解力がない人の特徴
・理解しているふりをする
・言ったことをすぐに忘れてしまう
・物事に対する視野が狭い
理解力がない人の対処法
・お願い事は最小限に絞る
・お手本を見せる
理解していると思わせる話し方
・「聞いています」のサインを出す