人心掌握が上手い人の特徴
自分を弱者に見せられる
「弱者」と「強者」どちらの味方をするか?と言われれば、私たちは助けが必要な「弱者」を味方したくなる傾向があります。
人心掌握に長けた人は、人の心を掴めることから一見「強者」に見えそうですが、自分を「助けたくなる人」に見せることができます。
たとえば、
・わからないことは「わからない」と認め、周囲にアドバイスを求める
・自分の失敗を隠さず、改善しようと努力する
など、助けてあげたくなる弱さを見せてくるので、思わず味方してしまう人が多いです。
アメとムチを使い分ける
厳しいことをたくさん言ってくる存在でも、時折見せる優しさが嬉しく、つい言うことを聞いてしまうこともあるでしょう。
・仕事中は厳しく接してくるリーダーだが、仕事が終わると美味しいご飯をご馳走してくれる
・社員に高い業務クオリティを要求してくる社長ではあるが、成果を出した場合にインセンティブや特別報酬を与えてくれる
このタイプの人は、特に誰かが自分の役に立ってくれた時、自分へ貢献してくれた時に、アメを与えるのが上手です。
それは、「またこの人の役に立ちたい」と思わせるためです。
指摘や批判を受け止める
人心掌握の上手い人は、「自分のためを思っているから指摘してくれるんだ」という心理から、耳の痛いことも真摯に受け止めます。
その素直な姿勢が相手に好印象を抱かせ、批判者をも味方につけます。
・上司からミスを指摘されても、「ありがとうございます、勉強になります。」と感謝の気持ちを伝える
・恋人に自分のふるまいを批判されたら、繰り返さないように気をつける
このように、「あなたの指摘や批判はその通りです」という気持ちで認めることができます。
前向きな姿勢で指摘や批判を捉えられるので、敵対視していた人も「この人とは仲良くなりたいな。」と思ってしまうことでしょう。
人心掌握術を身に付ける方法
相手にペースを合わせる
人心掌握を身に付ける方法の1つに相手のペースに合わせるがあります。相手も自分に合わせてくれていると気づけば、親近感が高まります。
まず、自分が話す速度を、相手によって変えてみましょう。人は同じテンポで話されると安心します。
さらに、相手が好きなものも把握し、話題にするとよいでしょう。より好感度が高まります。
心を開いて接する
人心掌握するためには、心を開くことが大切です。心を閉ざしている相手に好意を持つ人はほとんどいないでしょう。
心を開くといっても、過剰に自己アピールする必要はありません。それではかえって逆効果です。相手と仲良くしたい気持ちをさりげなく伝えてください。
会話中に相手の名前を呼ぶことも効果的です。相手は好意を持たれていると感じ、それに応えたいと思うでしょう。
目上の人の心を掴むコツ
キラーフレーズ「教えてください」
目上に取り入るキラーフレーズは、「教えてください」です。
こと趣味に関して「教えてください」は、ほぼ成功すると思っていいでしょう。人に教えるというのは、自尊心がくすぐられて心地いいからです。
「あっ、課長」
エレベーター前でつかまえて
○「ゴルフを始めたんですか、上達の秘訣があれば、ぜひ教えていただきたいのですが」
と、笑顔で話しかければ、
「それは、君、いかにヘッドアップしないかだよ」
と上機嫌でウンチクを披露してくれるでしょう。
○「でも、初心者の私にはちょっとわかりにくいですね」
「よし、今度、打ちっぱなしに行こうか」
エレベーターを降りるころには、こんな話になったりします。
「ゴルフ」以外にも「釣り」や「家庭菜園」など、何でもいいので、取り入ろうとする相手の趣味に対して「教えてください」をやればいいのです。
ただし、注意すべきは、趣味をテーマにして取り入るのは、上司と親しくはなっても決して能力評価にはつながらないということです。
上司や目上を踏み台にしてステップアップしていこうと考えるなら、「仕事」という土俵で取り入らなければなりません。
仕事上のことについても、「教えてください」は相手の自尊心をくすぐりますが、
×「課長、プレゼンの方法を教えてください」
と、ストレートに仕掛けたのであれば、相手はノーテンキな質問にあきれてしまいます。
こういうときは、
○「課長、こんなプレゼンの方法を考えてみたんですが、どうでしょうか」
という言い方が必要です。
×「接待に使う店はどこがいいですか?」
ではなく
○「こんな店を考えましたが、いかがでしょうか」
と言い換えます。
自分で考え、結論したことの是非を問いかける「これでいいでしょうか?」
という言い方をすることが大切です。
※上司から可愛がられる人の特徴とコツについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
人心掌握が上手い人の特徴
・自分を弱者に見せられる
・アメとムチを使い分ける
・指摘や批判を受け止める
人心掌握術を身に付ける方法
・相手にペースを合わせる
・心を開いて接する
目上の人の心を掴むコツ
キラーワード「教えてください」