要領が悪い人に共通する「3つの欠点」
整理・計画能力の欠如
要領が悪い人は、タスクやプロジェクトを適切に整理し、計画を立てる能力に欠けることがあります。
そのため、時間やリソースを適切に配分せず、効果的なスケジュール管理や優先順位付けができません。
集中力の欠如
要領が悪い人は、作業中に集中力を保つことが難しい傾向があります。
彼らは短期的な誘惑や気晴らしに敏感であり、作業を中断したり、脱線したりすることがよくあります。
判断力の欠如
要領が悪い人は、適切な判断を下す能力に欠けることがあります。
このタイプの人は、情報を適切に評価せず、重要な要素や優先順位を見落としたり、間違った判断を下したりすることがあります。
要領の悪さを改善する方法
スケジュール管理をする
カレンダーやタスク管理ツールを活用して、予定や締切を管理しましょう。時間を適切に配分し、重要なタスクに集中することが重要です。
また、余裕を持ったスケジュールを組むことで、予期せぬ問題に対応する余地を作ることも大切です。
集中力の向上
集中力を高めるために、作業環境を整えることが重要です。
静かな場所で作業したり、集中力を高める音楽を聴いたりすることが有効です。
また、時間を区切って集中できるようにする「ポモドーロテクニック」などの時間管理法も試してみる価値があります。
判断力の向上
判断力を高めるためには、情報を適切に評価する習慣を身につけることが重要です。
重要な要素や優先順位を見極めるために、情報を整理し、利用可能なデータや意見を考慮に入れましょう。また、過去の経験やフィードバックを活用することも役立ちます。
要領が悪い部下の育て方
褒めて安心させる
要領が悪い人は、みなさんの職場の部下や後輩にもいるかもしれません。
ひとつのことをやるのにも何かと手間取ってしまい、時間もかかる。しかも、その出来もけっしてほめられたものではありません。
ただし、この要領が悪い人は必ずしも、将来性がない人、仕事ができない人ではありません。
というのは、けっして不真面目な人ではなく、ひとつのことをこつこつと深掘りしていくタイプだからです。
ウサギとカメでいえばカメタイプで、一歩ずつの努力で才能ある人を打ち負かすこともあります。
けれども、カメタイプの部下を上司は叱ります。部下は叱られてばかりですから、心の中は十分に傷ついています。
部下のいいところを引き出すのもダメにするのも、上司のウデ次第です。
ついイラっときて、
×「君は何をやらせてもダメだな。君のせいで他のみんなが迷惑しているのがわからない?」
と、感情的に叱りつけたのでは、部下の気持ちは萎えます。
こういうタイプの人には、「このままでいいよ」とほめて、安心させるのが、いい指導法になります。
アメリカの心理学者バラス・スキナーが提唱した「スモール・ステップ」というやり方があります。
いきなり高い目標を掲げるのではなく、十分に達成可能な「小さな目標」を段階的にやり遂げていくほうが継続力が増し、より意欲的になっていく、という考え方です。
ひとつのスモール・ステップを達成した満足感と喜びが、次のステップへの意欲につながっていきます。
小さな課題を与え、それができたら大いにほめる‥
○「すごいじゃないか。その調子」
部下を叱って傷つけるのではなく、ほめてほっとさせることが部下の成長を促します。ほめてもらえれば安心してステップアップしていけます。
ある程度のところまで来たら、もうあれこれ指図する必要はありません。自分の判断で物事を進めていける自立性を兼ね備えた人に成長します。
※部下の叱り方については、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
※人を育てる秘訣について、詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
要領が悪い人に共通する「3つの欠点」
・整理・計画能力の欠如
・集中力の欠如
・判断力の欠如
要領の悪さを改善する方法
・スケジュール管理をする
・集中力の向上
・判断力の向上
要領が悪い部下は、ほめて育てる
要領が悪いからといって、必ずしも、将来性がない人、仕事ができない人ではない。
「君は何をやらせてもダメだな。君のせいで他のみんなが迷惑しているのがわからない?」
などと、感情的に叱りつけたのでは、部下の気持ちは萎えてしまう。
「小さな目標」を段階的に与え、クリアできるたびに
「すごいじゃないか。その調子」などと、ほめて安心させてあげるとよい。