無礼な人の心理
相手よりも優位に立ちたい
無礼な人は、相手よりも優位に立ちたいという心理傾向があります。
そのため、相手の悩みごとや欠点を指摘することで、自分がその人より優れていることを誇示したいのです。
このタイプの人は、目的を達するためには手段を選びません。
目的を達しようとしているときには、人がどのような状態になっていても自分は素知らぬ顔をしている傾向があります。
結果、人間関係を築くことができずに、孤立してしまうことになります。
自分が一番正しい
周りの意見や、常識的な考え方をする大多数の感覚について全く感知せず、自分の考えが最も正しいと思い込んでいます。
このタイプの人は自分が価値のある人間だとアピールすることを最優先に考えています。
プライドが高く、人を見下す傾向があり、職場の同僚や友人からのアドバイスや指摘があったとしても、受け入れようとしません。
闘争心が強いため、自分の立場を脅かす相手がいると途端に攻撃的になるのも、このタイプの人です。
※自分が一番正しい!自分の価値観を押しつける人の特徴と対処法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
相手をからかってみたい
相手をからかってみたいという心理から、無礼な言動をとる人がいます。相手の身体的な特徴や容姿を指摘することが、面白いと考えているのでしょう。
人をからかう心理には、男性によく見られる照れ隠し、場を和ませたいなど悪気や悪意はあまりない場合もあります。
からかうことも上手くやれる人は失礼に感じさせませんが、それができないのにやろうとすると、人間関係にヒビが入る可能性もありますので注意したいものです。
無礼な人の対処法
距離を置く
無礼な人は、自分が嫌われていたり避けられていたりされていないか、ということに対しても無神経です。
そのため、相手の視界に入ると、不快なことやデリカシーのないことを言われたりする危険性があります。
直接的な解決にはなりませんが、関わらないようにしていれば、無礼な言動を見ることも、腹を立てることもなくなくなります。
無礼な人に自分が振り回されることは少なくなります。
毅然とした態度をとる
無礼な人の言動は、本人にとっては面白くしようとしたり、場を盛り上げようとしたりする心理から来ていることもあります。
そんな時は、はっきりと相手に失礼であることを伝えてみるのも有効な対処法です。
無礼な言動をとるのは、相手が何も言い返さないとわかっているからという場合があります。
立場が弱い人を対象にしてストレス発散しているのです。
あなたが相手の言動にうんざりしているなら、毅然とした態度をとりましょう。
上手に言い返す方法
「打ち切る」か「対話に持ち込む」
無礼な発言をぶつけてくる相手に、決めゼリフを吐いてぎゃふんと言わせてやる。
ドラマや映画ではこうしたシーンはよくありますが、現実ではそうにもいかないものです。
それでも黙っていられないと思うなら、何も凝ったセリフでなくても、ひと言発しましょう。
○「へぇ~」
○「ふ~ん」
○「ほほう」
こうした返しをすれば相手は黙るはずです。
○「それが何か?」
という言い方でもいいでしょう。
頭の中で精一杯暴言の数々を用意している最中の相手には、とんでもない効果が期待できます。
こちら側としてもムダなエネルギーを使わずにすむ賢明な策であり、争いを避けたい場合にも効果的です。
しかし、相手が配偶者や恋人であれば、追っ払うだけでは問題も生じるでしょう。
そんなときは「対話」に持ち込むひと言を伝えます。
言われたことに対して
○「それってどういう意味?」
と、相手の言葉を問うのです。
人間誰しも、つい口がすべってしまうこともあります。
そこで、目くじらを立てて嫌味や口撃を仕掛けるよりも、相手に冷静に考えるチャンスを与えてあげるのです。
言い返してやりたいという気持ちはほんの少し抑えて、相手の発言の真意を聞いてみよう。
それでも、まだ嫌味を言われたら
○「そういうことを言われると傷つきます。どうしてそんなふうに思うのですか?」
とさらに質問します。
あきらめず粘り強く対話に持ち込むことで相手にチャンスを与えましょう。
※失礼な人の心理・特徴や対処法については、こちらを参考にしてください。
本日のまとめ
無礼な人の心理
・相手よりも優位に立ちたい
・自分が一番正しい
・相手をからかってみたい
無礼な人の対処法
・距離を置く
・毅然とした態度をとる
上手に言い返す方法
●「打ち切る」か「対話に持ち込む」か
・打ち切る場合
「へぇ~」「ふ~ん」「ほほう」とひと言だけ反応する。
・対話に持ち込む場合
続けて、「それってどういう意味?」と相手の言葉を問う。
相手に冷静に考えるチャンスを与えてあげることがポイント。