はじめに
近年、セクハラという言葉が広く社会問題として議論されています。
しかし、その実態や対処法について正確に理解している人は意外にも少ないかもしれません。
本ブログでは、セクハラについて正しく理解し、それを防ぐための方法や、セクハラと指導の違いについて考察していきます。
セクハラは決して許容されるべきではない行為であり、その被害は深刻なものです。では、まずはセクハラとは何か、その定義や具体例について見ていきましょう。
このブログで学べること
・セクハラの定義と種類の理解
・セクハラをする人の特徴の把握
・セクハラに対する適切な対処法の習得
・ハラスメントと指導の違いの理解
・セクハラ予防のための意識の向上
セクハラとは?
セクハラにあたる行為
セクハラとは、職場で行われる性的な言動によって、労働者が労働条件について不利益を受けたり、就業環境が害されることをいいます。
具体的には、以下のようなものがセクハラに該当します。
- 性的な言動を拒否したり抵抗したりすることによって解雇や降格、減給などの不利益を受けること
- 性的な言動によって職場の環境が悪くなり、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること
セクハラは、加害者の意図や被害者の反応にかかわらず、被害者が不快に感じればセクハラとして成立します。
セクハラは、労働者の人権を侵害し、働きやすい職場環境を阻害する重大な問題です。
セクハラは、被害者だけでなく、加害者や企業も大きなダメージを受けます。
セクハラをなくすために、一人ひとりが意識を高め、取り組んでいくことが大切です。
セクハラの種類
セクハラの種類としては、大きく分けて以下の3種類に分けられます。
・対価型セクハラ:性的な言動を拒否したり抵抗したりすると、解雇や降格、減給などの不利益を受ける
・環境型セクハラ:性的な言動によって、職場の環境が悪くなり、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じる
・直接型セクハラ:性的な言動によって、被害者が不快に感じること
セクハラに該当するかどうかは、被害者の主観が重視されます。
そのため、たとえ加害者側に悪意がなかったとしても、被害者が不快に感じればセクハラとして成立する可能性があります。
セクハラする人の特徴
傲慢な態度
傲慢な態度が多い人は要注意です。
たとえば、「私生活の話をするのだから好意があるのだろう」などと、勝手に自分に都合の良いように考える人です。
このタイプの人は、度が過ぎると、立場が上なことを利用して女性を服従させるような行為や発言をしたりします。
反抗しても「俺は悪くない」「嫌よ嫌よも好きのうちだろう」といってセクハラを続ける可能性があります。
黙ってセクハラを受け入れてしまうと支配欲をより強めてしまうので、早い段階できっぱりと拒絶する必要があります。
※傲慢な人の特徴と対処法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
家庭の不満ばかり言う
家庭内で、きちんとした立場を作れていない男性は、家庭以外のところで威厳を保とうとします。
また、その吐け口として外で恋愛をしたいと考える人がいます。不倫相手を探している場合、社内の異性は近づきやすく、仲良くなりやすいと考える傾向にあります。
家庭の不満といっても、のろけに聞こえる程度のものだったらあまり問題はありませんが、妻の文句をずっといっていたり帰宅するのを嫌がったりしている人は注意が必要でしょう。
人の話を聞かない
何をいっても話を聞かず、自分の意見を押し通そうとしたり自分に都合のいい解釈をしたりするような人も要注意な特徴です。
このタイプの人は、セクハラされた側の話も聞く耳を持ちません。
セクハラの抗議をしても「最初に嫌だって言わなかったから良いのかと思った」「心が狭いな〜」などといって自分の非を認めることはないでしょう。
セクハラされないための対処法
自分の意見を普段からはっきり言う
セクハラを受けやすい人は、優しくおとなしい雰囲気の人が多い傾向があります。セクハラをする人はセクハラを面と向かって嫌がりそうな人にはしないためです。
ですから、「おとなしい人」という印象を変えてみましょう。
自分の意見をはっきり主張する人は、セクハラする人から避けられる傾向にあります。
普段から自分の意見を言うようにしておけば、セクハラの対象になりにくいでしょう。
セクハラをされたら「やめろ!」と怒る
怒らない人もセクハラを受けやすい傾向があります。
温和な人ほど抗議の声を上げることはないだろうという推測が生まれるため、優位性を利用してセクハラをすることがあるのです。
軽くボディタッチするなどの直接的な行動がある場合は、すぐに拒否感を示してください。
「やめてください」ではなく「やめろ!」と怒りを露にします。丁寧にお願いをすると嫌がっていると気づかない人がいるからです。
ハラスメントと指導の違い
境界線をはっきりしておく
×「Sさん、そのスカートちょっと短すぎない?目のやり場に困るから、明日はもう少し長めのスカートで頼むよ」
「えっ部長!そんなところ見てるんですか!それ、、セクハラです!」
「いや…私はただ職場の責任者として、風紀を乱さないようにだね…」
「そういう目で見るからそんな発想になるんです!ファッションなんて個人の自由じゃないですか!表現の自由ですよ!人権侵害です!」
「そんなこと言ったら、水着でもいいって理屈じゃないか!なんでも自由になったら職場の秩序なんてなくなるだろ」
「水着とかありえないですから!それこそセクハラです!」
「わかりやすく言っただけで、そんなこと思っているわけないだろう!自由って言ったって限度があるだろ!」
セクハラという言葉に上司は敏感です。
受け取り方が人によって違うようなグレーゾーンが存在する限り、このように反論されると上司は注意しにくくなってしまいます。
個人の感覚や趣味で注意をしても、このように落着点の見えないやりとりが延々と続いてしまいます。
そこで、このようなケースは、客観的な根拠でもって注意する必要があります。
○「Sさん、そのスカート社内規則違反になるから、この接客マニュアルにある服装のガイドラインを確認して明日から気をつけて」
このように個人的な感情や主観的な基準を入れないことが、相手の納得感を高めます。
もし、社内規定がない場合は、職場のルールを決めておきましょう。このとき、法律や社内規定から逸脱しない範囲にすることが必要です。
また、セクハラは人間関係によるものが大きいので、日頃のコミュニケーションを十分にし、良好な職場環境を整えておくことが何よりも重要です。
※モラハラする人の特徴と対処法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
セクハラとは
・セクハラにあたる行為
・セクハラの種類
セクハラする人の特徴
・傲慢な態度
・家庭の不満ばかり言う
・人の話を聞かない
セクハラされないための対処法
・自分の意見を普段からはっきり言うこと
・セクハラをされたら「やめろ!」と怒る
ハラスメントと指導の違い
・境界線をはっきりしておく