断られない誘い方・頼み方3選
同調心理を使う
同調心理とは、たとえ自分の意見や考え、好みが違っていたとしても、周りに合わせたいという心理であり、周りと同じ行動を意識的に行うことを、同調行動と言います。
同調行動の効果は
・好印象を持たれやすくなる
・コントロールしやすくなる
・親近感がわく
上記のような効果が期待でき、断られない確率を上げる他にも、より好意的に思わせる事にも繋がります。
したがって、今後の付き合いを大事にしたい相手や、片思い中の相手などに対しては、この同調心理を積極的に使っていきましょう。
そして、誘い方としては、以下のような場面や言葉を使うといいでしょう。
〇皆もくるから一緒に
〇行列ができている
〇同じものを注文した後
上記の3つは全て同調行動であり、一緒のタイミングで歩きだしたり、一緒のタイミングで話し出したりなども、同調行動の1つであります。
時と場合によって言葉を使い分け、誘ってみることで、より断られる確率を下げることができるでしょう。
win-winの関係に持ち込む
ビジネスではよく使われる言葉である、このwin-winの関係とは、どちらにもメリットがあるという意味です。
つまり、断られないように、相手にイエスと言わせたいのであれば、「あなたにもこのようなメリットがありますよ」ということを示す必要があります。
デートで例えてみると、
「人気の美味しいレストラン行かない?もちろん誘った側だし、食事代は出すよ!」
と、相手にとって得する情報を与えることによって、自分がデートしたい相手に断られないwinの関係、相手もタダで食事ができるwinの関係が築けるというわけです。
相手をイエスと言わせたいのであれば、誘う前か誘った後すぐに、相手にとって得られるwinな情報を提供することによって、断られない確率を上げることができるのです。
フット・イン・ザ・ドア
フットインザドアとは、最初に「小さな要求」から始めて、段階的に要求を上げていき、最終的に「本命の要求」を相手に承諾させるという交渉術です。
よりイメージが明確になるためにも、以下に例を1つ挙げておきましょう。
友人から、お金を借りる場合
Aさん「1,000円だけでいいから、貸してもらえないかな?」
友人「1,000円なら、いいよ」
Aさん「あ、でも、1,000円だとちょっと不安だな‥やっぱり、3,000円借りてもいい?
友人「(さっき、いいって、言っちゃったし)うん、いいよ」
決して、良いことではありませんが、このようにお金を借りる場合にも使えます。
上記のように、一度要求をのませた後に、本命の要求をお願いしてみることによって、イエスと言わせる確率をグッと上げることができるというわけです。
人というのは、一度要求を飲ませることによって、次の要求が断りにくくなってしまうという性質を持っています。
※フット・イン・ザ・ドアについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
頼みごとをする時のコツ
アイ・メッセージで伝える
人を説得し、人を動かす話し方のテクニックとして、
「アイ・メッセージ」
「ユー・メッセージ」
というものがあります。
「アイ・メッセージ」とは、アイ、すなわち「私」を主語にした話し方です。
実際のところ、日本語では「私」「あなた」という主語を省くと、自然な言い方になるので、たとえば、こんな言い方になるでしょう。
「手助けしてくれたら、(私は)とても助かります」
「(私は)あなたの連絡を待っています」
このように、「私」を主語にした言い方で頼むほうが、相手は抵抗なく、やる気になってくれるものです。
一方、「ユー・メッセージ」とは、ユー、つまり「あなた」を主語にした言い方です。
たとえば、
「(あなたは)私を手伝ってくださいよ」
「(あなたは)なぜ私に連絡をくれないの?」
といった言い方です。
この「ユー・メッセージ」には、どうしても命令的、押しつけ的な言い方になってしまうという欠点があります。
そのため、相手の印象は悪くなり、ことらの要望に応じてあげようという気持ちには、なかなかなれないのです。
したがって、特に日常生活の中で、身近な人にお願いしたいときには、「アイ・メッセージ」を参考にして、ものの言い方を考えるほうがいいと思います。
それが、上手に人をその気にさせるコツになります。
※アイ・メッセージについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
断られない誘い方・頼み方
・同調心理を使う
・win-winの関係に持ち込む
・フット・イン・ザ・ドア
頼みごとは「アイ・メッセ―ジ」で伝える
身近な人に依頼するときは
×「あなたは私を手伝ってくださいよ」
と「あなた」を主語にするのではなく、
〇「手伝ってくれたら私はうれしい」
と「私」を主語にする。