心が狭くなる原因とは?
他人が間違えたときに
×「間違いで済むのか!」
と責める。
×「こんな間違い、許されると思うの!」
と食ってかかる。
こういう人は、とにかく心が狭いといえます。
こういった心の狭さがどこから来るのかといえば、2つの理由が考えられます。
1つはまず、人間は誰でも間違えるという当たり前のことを素直に認められないからです。
間違いなんて誰にでもあると素直に思える人でしたら、他人の間違いもあっさり許せますし、自分の間違いもあっさりと認めることができます。
〇「気にしなくていいよ、わたしだってしょっちゅう間違えるんだから」
という言葉が笑顔とともに出てきます。
ところが完全主義とか、強迫性格のようなタイプの人は間違いを認めにくいところがあります。
完全でなければいけないという気持ちが強い人は、「間違いは誰にでもある」と気楽に考えることができないのです。
心の狭さを作るもう1つの理由は、「バカにされたくない」という気持ちです。
たとえば、ふだんは穏やかな人でも、ライバルや敵対する人間の前ではいつ感情的になってしまいます。
自分を見下す人間や、自分が劣等感を持っている相手の前でも、やはり感情的になりやすいです。
「この人にだけは負けたくない」とか、「この人には弱みを見せたくない」という気持ちになるからです。
したがって、そういう相手から間違いを指摘されると意地を張ってしまいます。
×「何が間違ってるんだ」
とか、
×「キミに言われたくない」
と感情的な言葉が出てしまいます。
悪いとか、おかしいという指摘に対しても同じです。
×「何も悪くない」
×「どこがおかしいんだ」
と声を荒げてしまいます。
こういう心理は、自分よりはっきりと立場の弱い人間に対しても働きます。
たとえば上司の中には、部下のちょっとした指摘や催促の言葉にブチ切れてしまうタイプがいます。
×「そんなことは言われなくてもわかってる!」
とか、
×「こっちだって忙しいんだ!」
と怒鳴り返すような人です。
つまり権威や体面にこだわるタイプも、感情的な話し方をしやすいのです。
口答えする子どもに「生意気言うな!」と一喝する親たちにもそういうところがあります。
ここで気がついていただきたいのは、自分の間違いを認めない人は地位や立場へのこだわりが強いということです。
上司や親としての威厳を傷つけられることを恐れているから、間違いを認めたくないのです。
「なめられてたまるか」という気持ちがあります。
しかし、この心理は、裏返せば自信がないということです。
ぐんぐん力を伸ばしている部下、車内の評価が高い部下に対して、自分の地位が脅されると感じる上司ほどこういった態度を取ってしまいます。
リーダーシップに自信のない上司もそうでしょう。
親の場合でも、ふだんから子どもと接する機会が少なくて、家庭内での影が薄いと感じている親ほどこういう態度を取ってしまいます。
子どもになめられてしまったら、親としての権威は失墜すると思っているからです。
※自分の非を認めない人の心理と対処法にについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
心が狭い人の特徴
他人の成功を喜べない
心が狭い人は、他人の成功や幸せを素直に喜べない傾向があります。
例えば、同僚がチームのリーダーに抜擢された場合も、悔しいという気持ちや「なんで自分じゃなくてあいつなんだろう」という嫉妬心を抱きます。
誰しも他人を羨ましく思うことはありますが、羨ましいという気持ちだけでなく「悔しい」という気持ちが同時に湧き上がります。
それがポジティブに働けば自分を成長させるきっかけになりますが、心が狭い人は「嫉妬」や「妬み」といったネガティブな感情に囚われてしまうことが多いようです。
助言を素直に聞けない
心が狭い人はプライドが高かったり、自分が絶対に正しいと思い込んでいたりするので、人の助言を素直に聞けないところがあります。
こちらが良かれと思ってアドバイスを送ったのに、「いや、大丈夫だから」と全く耳を傾けようとしてくれません。
心が狭い人は基本的に自分が一番正しいと思っており、他人からの助言やアドバイスを聞くのが嫌なのです。
自分の弱みを見せたり素直に認めたりすることを「負け」だと思っているのかもしれません。
損得勘定で動く
心が狭い人は、物事を損得勘定で判断する傾向があります。
損得勘定とは「自分にとって損であるか得であるかを天秤にかけて打算的に判断すること」。
自分に利益や得があれば動きますが、そうでない場合は行動しません。
そのため自分本位になりがちで、他人に何かしてあげたときは、その分の対価を要求したくなります。
円滑な人間関係の構築がしづらく、周囲との関係も希薄になりがちです。
本日のまとめ
心が狭くなる原因
・完全主義
・バカにされたくないという心理
心が狭い人の特徴
・他人の成功を喜べない
・助言を素直に聞けない
・損得勘定で動く