謙遜しすぎる人の心理
目立ちたくない
このタイプの人は、注目を浴びることが好きでなく、控えめに生きていたいと思っています。
主張をしたり褒められたりすると目立ってしまうと思っているので、目立たないように謙遜をしています。
褒められるなどしても頑なに認めようとしないので、謙遜しすぎる人だと思われてしまいます。
素直になれない
褒められたりしても素直に受け止めることのできない人です。
とても恥ずかしがり屋で、褒められてもついつい否定してしまいます。
心の中では他人から認めてもらえたことを喜んでいますが、ありのままを表現できず、「いやいや」「全然です」などと否定してしまいます。
このように、ツンデレなところがあります。
嫌われたくない
他人から嫌われるのを避けようとして、謙遜しすぎてしまう人です。
自信満々で偉そう、ずうずうしいなどと思われないように、過剰に遠慮したり褒め言葉を否定したりします。
嫌われないようにしている言動が、裏目に出てしまっている人です。
信用していない
相手のことを信用していないため、過剰な謙遜をします。疑い深い性格で人に対してなかなか心を開きません。
そのため、相手からの褒め言葉をお世辞や嘘だと思っています。
素直に相手の気持ちを受け取ることのできない、少し寂しい人だと言えます。
謙遜しすぎる人の対処法
褒め続けて自信をつけさせる
一緒に仕事をするような間柄の場合、謙遜しすぎる性格は相手にとってもあなたにとってもデメリットでしかありません。
謙遜しすぎる人は、自分に自信がないことが多いです。
したがって、お互いが気持ちよく仕事ができるよう、小さなことで構わないので相手を褒め続けて自信をつけてあげましょう。
信頼関係構築にもつながりますし、自信がつけば仕事でも成果が出やすくなるかもしれません。
相手の言葉に共感する
さほど親しくない間柄の相手が謙遜しすぎる性格の持ち主だった場合、過剰に褒め続ければ余計に否定される可能性もあるでしょう。
そういう時は、深入りしないほうがいいかもしれません。
「うんうん、そうなんだね」と無難な相槌を打って、話に耳を傾け共感してあげると相手も落ち着いてくるはずです。
謙遜する理由をたずねる
なぜそんなに謙遜するような態度をとっているのか、理由を尋ねてみるのも1つの方法です。
謙遜するという行動の裏に隠れている本音が明るみになり、自分を正当に評価できるようになるかもしれません。
自分にとって大切な人であれば、心の負担を減らす手伝いにもなるでしょう。
謙遜する人のほめ方
重ねて「ほめる」
ほめられた人は、たいてい謙遜します。
「いえいえ、そんなことはありません。ほめすぎですよ」
「それはあなたの買いかぶりです。私はそんな立派な人間じゃありませんから」
「なんだか、こそばゆいなあ。照れ臭いから、もぅやめてください」
ここで素直にやめてしまったら、ほめ上手になれません。
謙遜する相手には2度3度でもほめ重ねる-これが、ほめ方の鉄則です。
やめてしまったら、それこそ心からほめていない、上辺だけでほめていたのをみずから明かしてしまうようなものです。
◎「いやいや」と否定する人には、
〇「いやいや、ほんとですよ。誰にもできることじゃありませんよ。〇〇さんだからこそなんだ」
◎「買いかぶりだ」という人には、
○「私だけじゃありませんよ。みなさん〇〇さんのことをほめてますよ。周りから、すごいっていわれませんか」
◎「こそばゆい」という人には、
○「いいえ、いわせてください。私の受けた感動を、どうか語らせてくださいよ」
そういう「ほめ重ね」をすることで、「本気でほめている」ということが相手に伝わっていきます。
人をほめたくなるのは、その人から心を動かされる経験をしたからです。自分が受けた感動を相手に伝えるために、ほめるのです。
しかし、自分の内にある感動は簡単には相手に伝わらないと知っておくほうがいいと思います。
ひと言ほめくらいでは、自分がどんなに感動したかということは相手にはわかりません。
ですから、ほめ重ね、言葉を尽くして何度も繰り返しほめる必要があるのです。
そのときののポイントは、真に迫った表情で、強い眼差しで、そしてはっきりとした声の調子で相手に訴えることです。
そうすれば、それは単なる言葉以上の、ほめメッセージとして相手に伝わっていきます。
※上手な褒め方と下手な褒め方の違いについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
謙遜しすぎる人の心理
・目立ちたくない
・素直になれない
・嫌われたくない
・信用していない
謙遜しすぎる人の対処法
・褒め続けて自信をつけさせる
・相手の言葉に共感する
・謙遜する理由をたずねる