はじめに
日常生活の中で、同じ話を何度も繰り返される経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
聞いている側はうんざりしてしまうこともありますが、話している側には何かしらの理由があるのかもしれません。
このブログ記事では、同じ話を繰り返す人の特徴と対処法について解説します。また、同じ話を聞くときの話し方についても紹介します。
同じ話を繰り返す人の心理
不安になっている
同じ話を繰り返す人は、不安になりやすい心理傾向があります。
肝心なことを忘れて世間話で終わった経験は誰でもあるかもしれませんが、「何かを忘れている」という不安な心情があると、同じ話を繰り返すことがあります。
きちんと全て伝えようと思うと、緊張感で記憶力が邪魔されてしまうかもしれませんし、確認しながら話しているうちに同じ部分を繰り返すこともあるでしょう。
話したことを覚えていない
同じ話を繰り返す人は、単に覚えていない場合がよくあります。
「この話はもう話した?」と確認してから話題をスタートさせる人もいるように、自分にとって印象的な話題は会う人全てに話したくなります。
また、話の展開に夢中になりすぎていたり、逆に考え事をしていたりして、今どこのあたりまで話したのか曖昧になってしまった場合も同じ言葉を繰り返してしまいます。
自分に言い聞かせている
誰かに向かって話をしている時、それはその相手だけにではなく、自分に対しても話しているときがあります。
その場合、1回目は相手に、そして、2回目は自分に言い聞かせるように繰り返しているのです。
「転職したからって、新しい会社や職場環境が絶対ブラックじゃない保証はないのよ。そう、ブラックじゃない保証はどこにもないのよ。」
などと、自分自身にも思い当たる節がある場合、同じ言葉を繰り返し口に出します。
同じ話を繰り返す人の対処法
気にせず聞き流す
同じ話を繰り返す人に対して、あまり深く関わらなくてもよい場合や、相手の気持ちを傷つけたくない場合は、聞き流してあげるのが無難です。
相手が職場でしか関わりがない相手だったり、年の数回程度しか合わない知人だったりする場合、同じ言葉の繰り返しを指摘して、お互いに気まずい思いをするよりも、とりあえず、聞き流して穏便に関係を続けるのがおすすめです。
相手の話に興味がなくても、適度に相槌やうなずきで反応してあげると良いでしょう。
理解していることを相手に伝える
同じ話を繰り返す人に対して、相手の話に飽きてしまった場合や、同じ話を止めさせたい場合は、理解していることをはっきりと伝えてあげると良いでしょう。
「13時だよ。13時までに、資料持ってきてね。ちゃんとミスないようにね。13時だからね」
と言ってきたら、
「分かりました。では、その資料が完成したら13時までに〇〇先輩に確認して貰ってから提出しますね」
などと、相手の言葉を踏まえたうえで、その先の行動までしっかりと提案すると、角を立てずにスマートに言葉の繰り返しをストップさせることが可能です。
指摘して直してもらう
同じ話を繰り返す人が、職場など普段から関わりを持たないといけない場合は、ストレスになるでしょう。
そのような場合は、同じ話を繰り返す人に対して、相手の癖や性格を指摘して直してもらうのも対処法の1つです。
「相手の言葉の繰り返しに気付かせる」「話のポイントやオチを教える」などで、相手が同じ話を繰り返していることに気付かせましょう。
同じ話を聞くときの話し方
相手の承認欲求を否定しない
×「その話、前にも言ってたよね」
×「その話、何回も聞いた」
と言われると、発言自体を否定されたようで、悲しい気持ちになりませんか?
意外とグサッとくるものです。
大手企業に勤めるAさん。
同僚から同じ話を聞かされることがあるそうです。
たまに同僚が
「あれ?この話前にもしたっけ?」
と言ったら、Aさんは
○「はじめて聞く話だよ」
と優しく答えます。
同僚が話している最中で
「あ!この話は先週もしていた」と思い出して、
「この話は先週もしたよね。ごめんね」
と謝ると、
○「そういえば、そう言ってたね」
と、優しく答えます。
同僚が「最近忘れっぽくて」と言うと、
○「僕もだよ」
と答えます。
同僚が「Aさんは、しっかりしているから、そんなことないでしょう」
と言うと、
○「それがけっこう忘れるんだよ。この間なんて‥‥」
と自身の失敗談を続けて、話を盛り上げます。
このように、どんなときでも、何度でも、相手の承認欲求を否定することのないAさんは、社内でも人気者です。
※否定的な人の心理と対処法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
本日のまとめ
同じ話を繰り返す人の特徴
・オチがない話をダラダラ話す
・聞いてもらいたい気持ちを前面に出す
・心配性
同じ話を繰り返す人の対処法
・気にせず聞き流す
・理解していることを相手に伝える。
・指摘して直してもらう
同じ話を聞くときの話し方
相手の承認欲求を否定しない